入場者数1000人突破!

本日午前中に、入場者数が1000人を超えました!
ご来場いただいた皆様ほんとうにありがとうございます。


開催期間は10月27日まで。
本日は開催11日目、残りはあと11日(土日は閉室)、ちょうど半分です。
一度ご覧になった方も、これからの方も、ご来場お待ちしています。
23日(月)には2度目の講演会もありますよ!
(Y.M.)

剪紙

いただいたアンケートの中に「切り絵の作者名も欲しい。」とのご要望がありました。
残念ながら作者はわかりませんが、本日は切り絵について触れたいと思います。


中国の切り絵は、剪紙(せんし jian zhi)と呼ばれ、伝統工芸の一つです。
もともとは旧正月などの飾りであったものが、
現在では、人物、動物、植物、風景や生活などいろいろな題材で
作られるようになったそうです。
さきほど中国の方に聞いたところ、「喜」などの文字が入ったような
おめでたいものを旧正月に飾ったりするそうです。

展示されているのは『水滸伝』の豪傑たち。
小さいですが、左から武松、魯智深、花榮、宋江公孫勝、一丈青。
(S. N.さん合ってますか?
これらを絶妙なバランスで吊り下げたのもS. N.さんです)


企画展主査S氏のコレクションからの展示です。
実は『水滸伝』も108人分あるのだそう。


三国志』もあります。これは関羽


こんなかわいいのもあります。
パンダのシリーズには「中國揚州剪紙」と書かれています。
地方によって少しタッチが違っていたりするようです。

(Y. M.)

マンガ その2(導入部〜第3部)

三大奇書Q&Aに新しい質問と回答が掲載されました。
中国三大奇書三国志水滸伝西遊記の各作品についてのご質問、
まだまだ受け付けています。
どうぞご質問・お問い合わせフォームからお寄せください。


本日は、10月5日の記事に引き続き、展示されているマンガの紹介を
していきます。
まず、導入部から関連書の紹介。


■日本マンガに関する出版物
いまや学術的な研究分野となっているのですね。


『漫画学のススメ』 日下翠著 (白帝社, 2000)


『日本漫画が世界ですごい! : Japamania』 (たちばな出版, 1998)


『中国漫画評論 : 科学研究費補助金萌芽的研究研究成果報告書 ; 平成13年度〜平成15年度』 研究代表者 日下みどり


『アジアinコミック2003 : 中国の漫画 : 日中国交正常化30周年記念事業』 (国際交流基金アジアセンター国内事業課, 2003)


つぎに第3部。
■ 第3部 子どもから大人まで
ここでは、中国の「連環画」の誕生、そして日本の大衆文学、アニメ、ドラマ、
マンガ、ゲームなど様々なメディアに見られる受容について展示しています。
マンガは以下の4点(+1点)です。


水滸伝 1 横山光輝 希望コミックス (潮出版社, 1969)

単行本全8巻。
wikipediaによると
「百二十回本を準拠にほぼ原作に忠実に進行するが、少年誌という性格上残虐描写、性描写は殆ど削られており、また随所に改変、省略が見られる。」
とのことです。
実はこの展示が始まるまで全く『水滸伝』について知らなかった私。
とりあえずこのマンガを読みました。
(すみません…。もっと『水滸伝』大好きなS.N.さんあたりに
こういう記事は書いてもらいたいところです)
登場人物がたくさんいる上に顔が似ていて覚えきれない!
三国志』より前に書かれたこの作品、『三国志』時代の絵と
ちょっと違っていて手塚治虫っぽい感じがしました。


三国志 1 横山光輝 希望コミックス (潮出版社, 1974)

単行本全60巻。吉川英治三国志が原作。
これは昔読みました。ひきこまれ、寝食を忘れ、3日3晩で読みました。
続きがどうしても読みたくなります。キャラクターも魅力的です。
聖人君子の劉備と好対照なのが、敵役の曹操
クールで残虐かと思えば、人間臭い部分もあったりして、気になる存在です。
しかし、一番好きなのは張飛だったりします。
Oさんには「えーっ!関羽じゃなくて張飛?」と言われましたが、
いいじゃないですか、単細胞な荒くれ者。


『マンガ水滸伝 巻ノ弐 さいとう・たかを SEBUNコミックス (世界文化社, 1996)

全4巻。
ゴルゴ13』のさいとう・たかをです。
横山光輝は子供でも読めますが、こちらは残虐シーンあり濡れ場ありの
「劇画」です。


蒼天航路 1  李學仁原作 王欣太漫画 (講談社, 1995)

全36巻。
こちらは曹操が主人公です。
横山三国志とはまた違ったキャラクター設定で、絵も迫力。
未読ですが、おもしろそう!そのうち読んでみたいと思います。


鳥山明の世界』鳥山明の世界展実行委員会, 1995)

こちらは『ドラゴンボール』の紹介で展示しています。
ドラゴンボール』と『西遊記』の関係ってどうなんでしょう?
モチーフとしては使われているけれど、
ストーリー的にはあまり関係ないような気がしますが。


今回展示してあるのはこれだけですが(第4部についてはまた後日)、
三大奇書関係のマンガは、他にもたくさんあるようですね。
こんなサイトを見つけましたので、興味のある方はどうぞ。


歴史漫画・歴史小説散歩道
中国史的唯「漫」論


それから、10月5日の記事で、
ドラえもん三大奇書とは直接的な関係は(たぶん)ない」
と書いてしまいましたが、ドラえもんにもこんな作品があるようです。
『のび太のパラレル西遊記』
ドラえもん映画作品で、原作マンガはないのですが、
アニメを本にしたものが出ていて、中国語版もあるそうです。

(Y. M.)

見事に晴れました!

今日は風もおさまり、学園祭も大盛況のようです。
この企画展も開催以来最多の入場者を記録しました。
そして、今日は家族でお越しのかたを何組も見ましたね。


その中の一組でしょうか、
アンケートに上手なねぷた祭りの絵を書いてくれた兄弟がいました。
実際、夏休みに弘前ねぷたを作っているところを見たんだとか!
今回の展示でその時のことを思い出してくれた、かな??


学園祭は本日で終了しますが、
企画展はまだまだ開催中です。
Web版のほうも日々更新していきますのでお楽しみに!
(S.N)


少し学園祭の模擬店とかも見てみましたが、企画とか、いろいろ参考になることも多かった...。
来年は企画展カンバッヂでも売ってみようかな(笑)

特別講演会 -第1回-

雙峰祭2日目。
強風の中でしたが、たくさんの方にご来場いただきました。
どうもありがとうございます。


今日は大塚先生の講演会第1回目。
三大奇書の図像と映像(中国編) 連環画とテレビドラマ」の開催日です。


資料の用意、看板の設置、DVD上映のセッティングなど、
スタッフも朝から準備、準備。


13:00に開場し、少しずつお客様が。
開演の13:30にはほぼ一杯の大入りになりました。

定刻の13:30に講演会の始まり、始まり。


今日の講演は、

という構成で進められました。


第1部では連環画が誕生した背景や、
どのような連環画がこれまで作られてきたのか、などのお話。
(企画展で展示されている連環画は電子展示「展示内容」「図録」でも
ご覧いただけます)


今日のメインは第2部。
1980年代から90年代に中国で作られた、
三国志」「水滸伝」「西遊記」のドラマの名場面をご紹介しました。


まずは、「三国志」。「三顧の礼」の場面
劉備は3度諸葛亮の家をたずねて、やっと会うことができます。
そして、諸葛亮劉備の熱意に打たれ、仕えることに同意したところ。


「三国誌」中国中央電視台, 中国映像


次に、「水滸伝」。武松が景陽岡で虎を打つ場面。
リアルです。


水滸伝中国中央電視台, コニービデオ


最後に西遊記。日本でのカッパのイメージとは違う川の妖怪、沙悟浄
登場(猪八戒との対戦)シーンです。


西遊記中国中央電視台, コニービデオ


第3部では、

など、政治が三大奇書の登場人物の評価にどのような
影響を与えたのか、という興味深い視点からのお話でした。


終了後はいくつかのご質問もいただき、盛況のうちに講演会は幕を閉じました。
大塚先生お疲れ様でした。


会場で記入していただいた講演会アンケートに頂戴したご質問には後日、
Q&Aコーナーでお答えしたいと思います。


ご来場の皆様、本当にありがとうございました。


皆さんの熱気もあり、後半、場内がかなり暑くなってしまいました。
暑さがつらかった方もいらしたようです。大変申し訳ありませんでした。


次回講演会は10月23日(月)13:30-15:30、
演題は「三大奇書の図像と映像(日本編) マンガとアニメとエノケン映画」
です。こちらもどうぞお楽しみに。
学内外を問わず、どなたでもご参加いただけます。


さて、明日は学園祭最終日。
風もおさまって穏やかで暖かな一日になりそうです。
企画展にもぜひお立ち寄りください。

(B.K.)

雨、あがり、学園祭初日

昨日の夜、ずぶ濡れで帰宅したのがウソのように、
今日はつくばも晴れ上がりました。
というわけで雙峰祭(筑波大学学園祭)の初日です。


今日は学内がにぎやかです。
そして!
図書館企画展も盛況です!↓



午前中には小さなお子さんが入場してくださり、
アンケートまで記入してくれました。
か、かわいい。。。イラスト(?)入りの感想をいただきました!
大きくなっても今回の図録を持っていてくれたりすると嬉しいですね。


さて、明日は雙峰祭2日目。
企画展でも大塚先生による講演会を予定しています。
こちらも無料ですので、ぜひご来場ください!
明日はその感想などもこのblogに書けたらいいなと思っていますので、
講演参加された方はその感想をお寄せください。
(S.N)

電子展示ページ、3日連続更新です!(B.K.さん頑張ってます)
本日は展示内容がUPされました。
電子展示の核となるコンテンツです。
資料1点1点についての説明もありますので、ぜひご覧ください。


それにしても、今日はひどい雨です。
雨の中ご来場くださった皆様、ありがとうございました。


朝、出勤途中、バス停近くに配置した企画展の看板がひっくり返っているのを発見。
とりあえず起こしてみたものの、また風で倒れそう。
・・・とそこに、O氏がヒモをもって現れ、うまい具合に固定してくれました。
さすがです。夕方見たときも、ちゃんと持ちこたえていました。


その足で、図書館前の橋にポスターを掲示してきました。学祭用の掲示です。
朝からずぶぬれです。


そう、明日から3日間(7-9日)は雙峰祭です。
この企画展は、雙峰祭の学研企画となっています。
7-9日は開室していますので、みなさまお誘いあわせのうえご来場ください。
8日には大塚先生の講演会もありますよ!

(Y. M.)