第2回 三大奇書雑学王クイズ

23日に行われる、大塚先生の2回目の講演会が迫ってきました!


そんな今日は、連日のクイズ第2弾です!
第1回の回答は前日の問題のあとに追加しました。
前回の好評に応え(?)またしても三択問題です。
今回は中国語の言い回しに登場する三大奇書人物に関する問題です。(上級です。)


問1 「双方が納得ずくである」という意味の中国語の言い回しに登場する人物は誰でしょう。
   ヒント:「誰かが誰かを打つ」に出てくる人物です。
    ① 黄蓋三国志) ② 沙悟浄西遊記) ③ 一丈青(水滸伝


問2 「逃げおおせられない」という意味の中国語の言い回しに登場する人物は誰でしょう。
   ヒント:「誰かがどこどこから出られない」に出てくる人物です。
    ① 宋江水滸伝) ② 孫権三国志)  ③ 孫悟空西遊記

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[正解・解説]
問1  『三国志』に出ている周瑜(しゅうゆ)が黄蓋(こうがい)をむち打ちにする話から出た言い回しです。周瑜黄蓋を打つ」(周瑜黄蓋といいます。なぜそれが「双方が納得ずく」なのでしょうか?


周瑜黄蓋の属する呉の国に、曹操率いる魏の大群が攻めてきました。このままでは呉が滅ぶと考えた周瑜は、味方の将を投降将として魏の船団の中に送り込み、火攻めで形勢逆転勝利を目指しました。問題は誰を偽の投降将として送り込むかです。ここで名乗りを上げたのが黄蓋。呉の孫家三代に仕える名将です。二人は味方にも内緒で芝居をし、周瑜が味方の前で黄蓋を鞭打ったのでした。そのことを知った曹操は、黄蓋が魏に降伏してきたことを聞いた時、計略とは露にも思いませんでした。
その後、黄蓋の火計は成功!呉と蜀の連合軍は魏に大打撃を与えて、退けたのです。
見ている味方ですら、「痛そう!」と思わせた鞭打ちも、二人にとっては「双方納得ずく」だったのです。(「苦肉の策」ということばもこの話から生まれました。)


問2  『西遊記』に出てくる話で「サルがお釈迦様の手の中から跳びだせない」(孫猴児跳不出如来佛的手心)といいます。武者小路実篤はこの話をもとに舞台劇を作りました。