本当のあだ名っていうのは...。

週も明けて、企画展も残り2週間となりました。
(土日は休みなので実質あと10日間。)
質問コーナーにもご質問が寄せられているようなので、そちらはQ&Aコーナーで回答させていただきます。

今日の私のBlogテーマは「水滸伝」から。何となく気になった「あだ名」のこと、です。
「あだ」とは「他」や「別」の意味。あだ名とは、本名のほかに、その人の容姿・性行などの特徴をとらえてつけた別の名前で、愛称として(時にや蔑称として)つけられる名のことです。(と、普通に解説してしまいました。)みなさんも1つや2つは「あだ名」をお持ちではないでしょうか。


水滸伝の主役たちにも全員あだ名がついています。
同じならず者たちの間で呼ばれていたものです。
現代の私たちの感覚で使うあだ名とは違って、字面だけを見ると本当にかっこいい!

九紋竜(くもんりゅう)史進智多星(ちたせい)呉用黒旋風(こくせんぷう)李逵などは、
字面のかっこよさだけではなく、そのあだ名から特徴がわかるような感じですね。
史進の背中には9匹の竜の刺青があったからだそうです。つ、強そう。というより恐そう。


中には日本人には少しわかりづらいあだ名もあります。
病大虫(びょうだいちゅう)薛永、賽仁貴(さいじんき)郭盛、旱地忽律(かんちこつりつ)朱貴、etc。
私からすると「病」とか「虫」とか付いている時点で「そんなあだ名で本当にいいのか?」と思ってしまうのですが、多分ちゃんと意味があるんです。できれば原書にあたって調べてみたいです。(すいません、不勉強者です。ただしこの企画展期間中に調べるというのは絶対的に時間が足りないので、それは後で自分の課題にしておきます。)


水滸伝百八星一覧表というWikipediaの項目がありますので、あだ名が気になる方は一通り見て、まずは想像してみるといいかもしれませんね。
(S.N)