第4回 三大奇書雑学王クイズ(エノケン編)
雑学王クイズ第4弾です。
昨日の予告のとおり、講演会で紹介した『エノケンの孫悟空』からの出題です。
問1 金斗雲に代わって、孫悟空たちが乗るものは?
①箒(ほうき) ② 飛行機 ③ ジュータン
問2 孫悟空が姿を消したり、変身したりするときの掛け声は?
①ひーふーみー ②イーリャンサン ③ワンツースリー
問3 孫悟空たちが元気を出すようにと、袖珍がくれたものは?
①きびだんご ②チョコレート ③ホウレンソウ
正解と解説は明日掲載します。
昨日の講演会に参加されていない方も、当時の時代背景などから推測してみてくださいね。
[正解・解説]
問1 ② 飛行機
【戦時色】飛行機、それも戦闘機です。1940年という時代が反映されています。(おサルのマークつきの戦闘機、それも猪八戒、沙悟浄は機体にまたがって乗りこむところにはついつい笑ってしまいましたが。)
映画にはダンスシーンがふんだんに盛り込まれているのですが、映画のキャプションでは「東寶舞踊隊(日劇ダンシングチーム改メ)」と漢字表記に変えていて、ここにも戦時色がみられます。
問2 ② イーリャンサン
【中国風】中国語の「一、二、三」です。中国語らしさがでていれば、掛け声としてはよいのかもしれませんが、正しくは「イー、アル、サン」といいます。
他のシーンでも、「お嬢さん」の替わりに「クーニャン(姑娘)」、「さよなら」の挨拶に「ツァイチェン(再見)」等、『西遊記』の中国らしさを出そうとしているようです。
問3 ③ ホウレンソウ
【アメリカ文化】百科辞典の精である袖珍(中村メイ子)からホウレンソウをもらう場面があります。アメリカのコミック『ポパイ』のパロディで、ポパイのテーマソングまで流れていますね。『ポパイ』は1933年に映画化されています。
「戦時色」と相反する気がしますが、この他にも、以下のディズニー音楽が使われるなどアメリカ文化の影響が見られます。