企画展ポスターはどのように練られ、作られたか

企画展の開催日時が決定すると、その日から逆算して、宣伝のためのポスター・チラシの作成業務が始まります。
現在、無事にポスター・チラシは完成し、関係機関への配布が終了しました。
作成担当者として、ホッとする瞬間。
心に余裕ができたので、作成過程(というほどのものじゃないけど)を振り返ります。


頭の中のイメージは…

頭に浮かんだデザインは2種類。
①色鮮やかな写真や文字を配置して、派手に見せるもの
②全体的にパステルカラーで、かわいい感じのもの
簡単な試作品を作って、企画展ワーキンググループ(以下WG)のメンバーの投票により、①で行くことになりました。
四大奇書」なら画面を4分割して…という単純案になっていたんですが、「三大奇書」ってことで、スペースの使い方が難しそうだ、というのが最初の難関。
うまく画像と文字を組み合わせて、見栄えよくしたいな!という程度のアイディアしかありませんでしたが…。



創作作業って楽しいな!

「手持ちの資料の中で著作権の問題のない図像がないかしら」という観点で、
ポスター映えする絵柄を選んでいき、
  三国志"行けーっと号令する諸葛孔明"
  水滸伝"本当にこんな人が戦場にいたら見とれてしまう一丈青扈三娘"
  西遊記"気持ちよさそうに雲に乗る孫悟空"
を画面上に配置しました。
これにビビッドなイエローで、フォントも加工した文字を重ねてみると、
なんとなく完成形が見えてきた!!
今考えると、ポスター作成の作業で、この部分が一番楽しかったですね。
ゼロからものを作ってる感じがして。


厳重チェックをくぐりぬけろ!

試作に試作を重ね、その度にWGメンバーのチェックを受けます。
き、厳しいよ、チェック……。
でも自分ではなかなか気が付かない部分、自己満足に終わりそうな部分を訂正するこの過程、
必要です!
最高4台くらいのパソコンを使い分け、何とか印刷にこぎつけました。
今、図書館内に貼られたポスター、手元にあるチラシを見て
「ほほー、これはなかなか…」と結局自己満足している自分がいます。



ここでゲットしよう
①チラシは企画展会期中、展示室にてお持ち帰りもいただけます。
(チラシコレクターの方はぜひゲットしてください!)
②あ、実はチラシはパソコンでも見られるようにしました。
ここをクリックしてください。PDFでご覧いただけます。
③最初にボツになった「パステルカラーのかわいい感じ」なデザインも、大塚先生の講演会資料として日の目を見ることができそうです。10月8日と23日にゲットできます。


以上、担当者によるポスター・チラシ作成過程でした。(S.N)